かなきっず通信
朝飛道場ーー"強さとは優しさ"、 集中力を養い、社会に貢献できる人間づくり
全国大会、全国少年柔道大会優勝の実績を持つ朝飛道場を取材してきました
礼儀作法が第一
朝飛道場(あさひどうじょう)は東白楽駅から徒歩数分、閑静な住宅地の一角に位置する柔道の道場である。平日の16時過ぎになると小学生が次々と道場に入っていく。
夕方の3クラスは3歳児から未就学児クラス、小学生クラス、そして中学生までを対象にしているからで、女の子も多い(大人の部は月に1回)。
館長の朝飛大先生は次のように語る。
朝飛 大 先生
「子どもたちに最初に教えているのは、礼儀作法です。あいさつ、返事が元気よくできる、明るく健康な、人にやさしい子になってほしい」
道場に掲げられている「柔道五訓」を唱和してから稽古を始める。
一、「はい」という素直な心
一、「ありがとう」という感謝の心
一、「私がします」という奉仕の心
一、「すみません」という反省の心
一、「おかげさま」という謙虚な心
目標は「世界に通用する選手づくり」だ。
実際にオリンピック出場選手、世界選手権出場選手が生まれており、全国大会、全国少年柔道大会にそれぞれ5回優勝という実績を誇る。
朝飛道場は1958年に開設。初代館長の朝飛速夫先生は、1949年の全国警察柔道大会に宮崎県代表で出場、圧倒的強さで優勝。1951年に宮崎県警から神奈川県警に転任、同地で道場を開設する。
初代館長没後、1969年に和子夫人が2代目館長に。和子先生は講道館で3段を取得するとともに、柔道整復師の免許を取得して「朝飛整骨院」を開設している。
そして1986年にご子息の大先生が3代目館長を引き継ぎ、現在に至る。
朝飛館長は1985年、全日本柔道選手権大会に東京代表として出場。同年ユニバーシアード神戸大会 日本代表団体戦優勝。1992年、慶應義塾大学体育会柔道部師範に就任、2013年には全日本柔道連盟強化委員に就任するなど活躍の場を広げている。
子供の部(3歳以上の幼児、小学生、中学生)の入門者数は約150人。
「子どもは吸収力がある。道場に行くのが楽しいと言ってくれると、本当に嬉しいし、充実感を覚えます」
苦しいこと、楽しいことは、と聞くと、「苦しいことはないですね。楽しいことばかりです。子どもは純真だ。真っ白な心に触れると、私の真っ黒な心もグレーに染まるんです」と笑う。
「強さとは優しさです。集中力を養い、社会に貢献できる人間づくりが私に課せられた使命だと思っています」
と結んだ。
練習時間
幼少クラス | 月・火・金:16時20分~17時30分 土曜:12時~13時 |
小学生クラス | 月:17時30分~19時15分 火・金:17時30分~19時30分 木:17時~19時 土:10時~12時 |
中学生クラス | 月:19時15分~21時 火・金:17時30分~18時45分 火・木・金:ランニングトレーニング19時~21時 |
所在地
所在地:横浜市神奈川区平川町25-8
電話:045-488-1717